知的機能の障害がおおむね18歳未満に現れ、日常生活に支障が生じているため、何らかの特別な援助を必要とする状態にあるもの。
理解力やコミュニケーション能力の低さから、歯科治療に対し恐怖心を抱いていることがある。
口腔清掃の自立度が低く、口腔清掃状態は不良となりやすい。
発達年齢が歯科治療の適応性に関与する
→発達年齢が2歳6ヶ月以上で、口腔診査などの侵襲の少ない行為に対しては適応が可能と判断する。
エンジンの使用など治療行為に対しては発達年齢が3歳以下では困難であり、全身麻酔や静脈内鎮静法などの薬物的行動調整を要することが多い。
発達障害者支援法において、自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、ADHDその他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの。
人と協調的に行動することや相手の表情からその人の感情を読み取ることが苦手。
自傷行為を認めることがある。
同一性のこだわり、過敏さ鈍感さが個々によって大きく異なる。
言語などの聴覚情報よりも、視覚情報が優位であることから絵カードなどの視覚支援が有効。
学習理論に基づく行動療法の技法を導入する。
歯科治療に対して拒否行動が強く、トレーニングが受け入れられない場合は薬物的行動調整法を用いる。